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2023.04.07

2024.12.05

ChatGPT、使いますか? 気をつけることは?

※この記事内容は

文字で構成されています。
ChatGPT、使いますか? 気をつけることは?

世界中で大きな話題に

ChatGPTは、アメリカの新興企業であるOpenAI社が開発した生成系AIと呼ばれる人工知能ツールです。

チャット画面に質問など文章を入力すると、まるで人間と対話しているかのような自然な文章が生成されることが、世界中で大きな話題になりました。

2022年11月末の公開から2カ月で、ユーザー数がすでに1億人に達したともいわれています。

ChatGPTにできること

従来のチャットボット(自動応答システム)は、原則、事前に決められたシナリオを参考にして回答するため、答えられる範囲が限定されています。
しかし、ChatGPTは幅広い質問に対して回答ができ、かつ自然な文章での受け答えが可能です。長文を書いたり、決まった文字数でまとめたりすることも得意です。

例えば、具体的にいくつかの設定とテーマを与えて「小説を書いて」と頼むと、破綻のない文章を作成ができ、「100字で本の要約をして」といったことも可能です。情報整理とまとめることが得意なことから、議事録やレポートの作成に加え、読書感想文を書くといったことまでできてしまいます。

プログラムのソースコードも作成できます。サンプルコードを求めて何度もGoogle検索していたものが、ChatGPTだと一回の問いかけで済むなど、プログラマーの生産性が上がることも期待できます。
指示に沿ったコードを生成するばかりか、コードから誤りや改善点を見つけ出すコードレビューも行います。

また、質問に「関西弁で答えて」といった指定にも対応し、これまでの会話内容を踏まえて、新たな質問に答えることも可能です。

誤りが含まれているかも?でもどこに?

しかし「正確性」は苦手です。

その理由は、ChatGPTの学習に使ったデータにあります。

自然な受け答えを支えているのは、ChatGPTが学習した膨大なWEBデータです。
ご存じのようにWEBページには、誤りや偏った意見や倫理的に反する内容も含まれていることがあります。参考にするデータのすべてが正しいとはいえず、返信する内容がチェックされているわけでもありません。
そのため生成された文章には誤りが含まれていることがあり、なによりその間違いがどの部分なのかを見つけることは困難です。出典も明らかにされません。ファクトチェック(事実検証)が必要になります。

加えて、「情報の鮮度」にも注意が必要です。最新の出来事や情報に対応していない場合があり、この点はChatGPTの公式FAQ内でも以下のように明記されています。

ChatGPT はインターネットに接続されていないため、不正確な回答が返されることがあります。2021年以降の世界や出来事に関する知識は限られており、有害な指示や偏った内容を時折作成することもあります。 モデルからの応答が正確かどうかを確認することをお勧めします。回答が間違っている場合は、[低評価] ボタンを使用してフィードバックを送信してください。(Google Translateによる翻訳)

日報や報告書を書かせますか?

現在、ChatGPTはOpenAI社にアカウント登録すればだれでも利用できますが、使用する上で気を付けたいことがあります。

文章作成が得意なChatGPTに、メール文や日報、報告書など、つい任せてしまいたくもなるかもしれません。しかし、文章作成には、質問項目に作成してほしいデータの入力が必要になります。

もし社員が会社の機密情報やお客さまの個人情報などを入力すると、そのデータがChatGPTの学習データとして使われるリスクがあり、入力には注意が必要です。また、脆弱なインターネット環境下では、入力した情報が第三者に読み取られる恐れもあります。

情報漏洩のリスク 
デジタルリテラシーがますます重要に

現在(2023年4月21日時点)、ChatGPTには無料版と有料版(ChatGPT Plus)があります。有料版では、無料版に比べてアクセスが優先され、安定的かつ高速で利用が可能です。画像を添付して質問できる機能も追加されました。一方、グーグルでは人工知能を活用した自動会話プログラム「Bard」を発表して、AIの開発競争が激化しています。

ChatGPTの登場によって、デジタル技術を適切に扱うためのスキルである「デジタルリテラシー」の重要性が一層高まっているのです。

なお、この文章はChatGPTで書いたものではありません。

※本記事は2024年12月05日現在の情報です。

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