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2023.07.10ページが新しくなりました!

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【コラム】データサイエンティストの心得その10「直感VS論理 苺ジャムのおいしさを正しく評価できるのはどちら!?」


本コラムは、「データサイエンティストの心得シリーズ」として、
世界各国の様々な研究データの紹介やデータ活用について語ります。
データサイエンティストのこぼれ話としてお楽しみいただければ幸いです。


1910年4月20日、塩川伊一郎氏が苺ジャムを皇室に
献上した記録があることから、4月20日は「ジャムの日」と認定されています。

私は大人になってからすっかりジャムをいただく機会が少なくなり、
ジャムという言葉を聞くと小学校の給食を思い出します。
パンと一緒にいただいた時の香りや味わいが懐かしいです。

アメリカでは、色々なブランドの苺ジャムを学生に食べ比べさせて、
ランキングをつけてもらい、それが専門家のつけたジャムのランキングと
どれくらい一致するのか
調べるという実験が行われたことがあります。
今回は、苺ジャムの実験を見ながら、直感的な判断と論理的な判断が
苺ジャムの評価にどのような違いがあるのか見ていきましょう!

〇実験内容
雑誌に掲載された専門家による45種類の苺ジャムのランキングから、
5種類を選びだして、学生に食べ比べてもらいました。
苺ジャムを食べ比べる学生たちは次の2つのグループに分けられています。

A:苺ジャムを試食して、ランキングづけするのみ
B:苺ジャムを試食して、アンケートで評価を分析しながらランキングづけする

Aは直感的な判断、Bは論理的な判断と言っていいでしょう。
皆さんは、どちらがより専門家に近い評価ができると思いますか?

Aの直感的な判断による評価では、専門家と一致する傾向があった一方で、
Bの論理的な判断では、一致が見られなくなってしまいました。

論理的な判断を行おうとすると逆に考えすぎてしまい、
合理的な判断が行えなくなる可能性
を苺ジャムの実験は示唆しています。
出典:T. Wilson, J. Schooler(1991). Thinking Too Much:
Introspection Can Reduce the Quality of Preferences and Decisions.
Journal of Personality and Social Psychology,60,181-192.

直感的に判断するのと論理的に判断するのとでは、論理的に判断する方が、
専門家に近い評価ができると考えた方も多いのではないでしょうか?

もちろん、常に直感的に判断する方が良いというわけではありません。
しかし、苺ジャムのような違いの判別、専門的な判断が難しいものでは、
あれこれと考えすぎるよりも、素直に考えた方がいいのかもしれません。

「明日の朝食はパンとごはん、どっちにしよう?」
「今度の休日は動物園と遊園地、どっちに行こう?」
などのような日々の選択で迷った時は、直感に委ねるのも良いでしょう。

私は数か月前にスマートフォンの色を白か黒、どちらにするか悩まされました。
その時、苺ジャムの研究を思い浮かべて、「考えても結論は出ないだろうな」と
コイントスで最終的に白黒つけることにしたのを思い出します(結果は黒でした)。

皆さんも何かに迷った時は、苺ジャムの実験に思いを馳せてみると
苺のようにサッパリとした決断ができるかもしれませんね。



※本記事は2022年04月20日現在の情報です。
  

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