【コラム】人事のためのOA入門講座その12「ブロックされたExcelマクロを信頼できる状態に切り替え」

Excelマクロ有効ファイルを送ってもらった時、デフォルトの設定であれば、
マクロを有効化するかの警告が表示されます。
この警告と対応が最近変更され、編集を有効にしても、
さらに動作制限のメッセージが表示される強いセキュリティに切り替わりつつあります。
2022年9月時点ではまだ適用されていないケースもありますが、
将来的には全ユーザー対象になる予定です。

むろん、便利なマクロの顔をしたウイルスを実行してデータに損害が出たり、
身代金を要求されたりすることは避けなければいけません。
しかし、信用できるとわかっているマクロも実行できないと困ります。
今回は、マクロ有効Excelファイルを信頼できる状態に切り替える設定を解説します。

1．有効化すればマクロが有効になる場合、ならない場合

（1）マクロ有効Excelファイルを開くと、上部にメッセージと
「コンテンツの有効化」ボタンが表示されます。
この場合、「コンテンツの有効化」ボタンをクリックすれば、
マクロが利用できるようになります。


（2）「コンテンツの有効化」を押すと、さらに警告メッセージが出てくる場合があります。
こうなるとボタンを押して有効化することもできず、
ファイルの設定自体を変更しなければなりません。


2．Excelファイルの設定を変更してマクロを有効化する

（1）一度Excelファイルを閉じ、エクスプローラーからマクロを開きたいファイルを
右クリックして、「プロパティ」を選択します。


（2）「全般」タブの一番下、「セキュリティ」の右側にある「許可する」に
チェックを入れて確定します。


この方法を使うと、外部からダウンロードしたマクロ有効Excelファイルや、
メールに添付されてきたExcelファイルのマクロを使うことができるようになります。

3．その他の有効化と注意点

 Excelの設定から「トラストセンター」を開き、
「このフォルダに格納されたマクロ有効ファイルを信頼する」という設定を行うことで、
フォルダ内のマクロ有効ファイルをすべて信頼する、
ダウンロードしたというステータスを無効にするなどの設定が可能です。
ただし、もし悪意のあるマクロが紛れていた場合、
取り返しがつかないため、おすすめできない方法です。

どの方法を利用するにしても、そのマクロ有効ファイルは、
実行させていい安全なものか確認した上で、設定の変更をするのが大切です。


※本記事は2022年09月27日現在の情報です。