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2023.07.10ページが新しくなりました!

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【コラム】データから分かった科学的仕事術その2「モチベーションに頼らず行動力をアップする方法」

モチベーションはあるはずなのに、肝心の行動ができないことはありませんか?
今日は〇〇件の電話をかけよう、報告書を完成させようと意気込んでいたのに、
他の業務などこなしていたら結局達成できていないようなケースです。

今回はクリスマスに行われた心理実験を見ながら、
行動力をアップする方法を見ていきましょう。

ゴルヴィツァーは大学生のレポート提出率が高まるようにするためには、
どのようにすればいいか研究を行いました。

レポート課題は簡単で、クリスマスイブの過ごし方を書いて、
12月26日までに提出すれば、追加の単位をもらえることになっていました。
期限は短いですが楽な課題なので、学生たちは大歓迎でやろうとします。
しかし、いざ蓋を開けてみると約33%しかレポートを提出できませんでした。
モチベーションはあったのに多くの学生が達成できなかったのです。

モチベーションだけで行動できるわけではないと考えていた研究者は、
別の学生たちにはある指示をしていました。
「いつどこでレポートを書くか、この場で宣言してください。」
この指示に従い、レポートを課された学生たちは、
なんと75%の割合でレポートを提出することができました。

出典
Gollwitzer, P. M. (1999). Implementation intentions: Strong effects of simple plans. American Psychologist,54(7),493-503.


行動するためにはモチベーションが大事だと考えられがちです。
もちろんモチベーションは行動を促すのに役立つことも多いですが、
それだけでは行動につながらないこともあります。

いつどこでやるのかを事前に決めておくだけでも、
実験ではレポートを提出できる学生が劇的に増えました。


仕事なら例えば、10時になったら社内で電話をかけはじめよう、
14時に自席のPCで報告書に取り組もうといったように、
あらかじめ予定を組むことが行動力アップにつながります。

すでに実践している人も多いであろう単純な方法ですが、
科学的にも行動できる確率を高める方法として明らかにされています。


自分が行動する、部下に行動を促す、どちらにも有効な技法です。
ぜひ有効活用してみてくださいね。


※本記事は2022年12月28日現在の情報です。
  

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