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2023.05.01

2023.11.16

IoTってなに? セキュリティーには注意を

※この記事内容は

文字で構成されています。
IoTってなに? セキュリティーには注意を

IoTができること

IoT(Internet of Things)は、モノのインターネットと訳され、読み方はアイオーティーです。あらゆるものをインターネットでつなげる技術のことを指します。

モノがインターネットにつながるとどうなるのでしょうか。
IoTを使ってできることは、大きく3つにまとめられます。

①遠隔操作ができる
②動きや変化を検知できる
③モノ同士で通信できる

以下、詳しく見てみましょう。

①遠隔操作ができる
離れたところからモノを操作できます。身近なところでは、外出先から自室のクーラーの電源を入れておく、ドローンで空から撮影する、などがIoTの遠隔操作です。

②動きや変化を検知できる
現場に人員を配置しなくとも、IoTを導入すれば監視体制・管理体制を確立することができます。例えば、台風の際に河川の水位の変化をリアルタイムで監視したり、地中の水道管の状態を把握して漏水を予測したりします。

③モノ同士で通信できる
モノ同士が通信して情報交換ができます。そのため、データや状態をもとに人が判断・指示する必要がなく、自動化に向いています。例えば、車が危険を察知するとブレーキがかかるシステムは、車に取り付けられたセンサーとブレーキシステムを繋いだ、まさにモノ同士の通信によるものです。

センサーを搭載して、データを送信する

我々に一番身近なIoT機器といえば、スマートフォンかもしれません。スマートフォンには、カメラやGPS、加速度、光、指紋、地磁気など、多くのセンサーが詰め込まれています。

このようにIoT機器には、無線を通じて何を収集・操作したいかによって、様々なセンサーが搭載されています。また、情報は通信する際にデータ化されます。可視化され、収集した情報は保存・蓄積されるため分析にも使うことができるという特徴があります。

用途さまざま 各業界で活用が進む

IoT機器は、通信技術の発達やセンサー価格の低下などにより、様々な分野で活用されるようになり、年々台数も増えています。

医療分野では、IoTが大いに期待されています。スマホやパソコンを通じて遠隔診察が可能になりました。患者が端末を装着して取得した血圧などのデータを、診断と治療に役立てることもできます。ロボットを使った遠隔手術実現への動きも進んでいます。IoTは特に医療の分野において、医療(Medical)を加えた「IoMT(Internet of Medical Things)」と呼ばれ、医療の精度やサービスの向上を目指して開発が進んでいます。

物流分野でもIoTの導入が進んでいます。温度管理や仕分け、トラックに搭載したGPSから位置情報の取得などに使われています。これも、業務を効率化して顧客満足を高めるスマートロジスティックスの取組みにつながっています。

製造業はIoT技術と相性のいい業界です。スマート工場化にIoT機器の活用が欠かせません。機械トラブルの事前察知など、現場作業を効率化し生産性を向上させるために使われています。IoTの導入によって、業務自動化の動きが高まり、人手不足の解消につながると期待されています。

農業分野では、育成状況の監視や植物の状態に応じたきめ細かい水やりなど、スマート農業に大きな役割を担っています。

リスクは「セキュリティー」
深刻な影響につながることも

IoT機器の増加につれて、リスクも大きくなっています。
セキュリティーです。

IoT機器自体が十分なセキュリティー機能を持っていない場合があり、サイバー攻撃の対象になりやすいという弱点があります。
例えば、パスワードが脆弱なものだったり、初期のパスワードのままだったりすると、第三者からパスワードを盗まれるリスクが高くなります。

また、導入時には通用していたパスワードでも、解析技術が進んだことで、安全でなくなるケースもあります。
パスワードが破られると、マルウェア(悪意のあるソフトウェア)に感染して、故障や誤動作、自らが発信源となってサーバー攻撃を行うケースもあります。 監視カメラを乗っ取ってデータを盗んだり書き換えたり、一定期間使えなくしたりすることもできます。自動運転の車なら、もし乗っ取られると重大事故につながりかねません。

IoTに関するセキュリティインシデント(情報セキュリティーに関する事故や事件)は、経営に大きな影響を及ぼす場合があります。システムへ攻撃を受けて操業停止に追い込まれたり、脆弱性への対応や損害賠償、感染によりシステムが混乱して顧客からの信頼が低下したりするケースが報告されています。

安心して使うための知識を

今後も、インターネットに接続されるIoTデバイスはますます増えていくことが予想されます。

IoTを運用するにあたり、自社のIoTに関するシステムや関係者の把握が必要です。万一攻撃を受けたときの影響を事前に想定し、なにより防止対策が必要です。

IoTは、AIやビッグデータと並んでDX推進に欠かせないといわれています。IoTが自社の業務にどう貢献できるかを考えるのと同時に、安心して効果を発揮させるための知識は必ず必要になるのです。

※本記事は2023年11月16日現在の情報です。

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